Article by: Sumipol Corporation Limited & MEGA Tech
1931年より切削工具を製造している住友電工ハードメタル株式会社ではお客様のニーズにいち早くお答えできるように、最先端の技術を用いて様々な新商品の開発を行っている。

3月に発売されるミリング用インサートの新材種XCU2500とXCK2000は、住友独自の次世代コーティング技術「Absotech X」を採用。

新材種の主な特徴
- 鋼、ステンレス鋼、鋳鉄など、様々なワーク材質にて長寿命を実現する汎用材種。
- 従来のCVD膜以上の耐摩耗性とPVD膜に匹敵する耐欠損性を実現。
Absotech X技術について
Absotech Xは立方晶ナノ積層CVD-AlTiNの微細組織により構成され、従来のCVD膜を上回る80%以上の高Al含有組成により、高硬度・高耐熱性を実現。

更に、結晶配向制御と新表面処理により、2.0 GPaの高圧縮応力を付与。亀裂進展・欠損を抑制することに成功。

使用事例
鋳鉄加工、混流加工でも長寿命を発揮する汎用材種のXCU2500。ボロン鋼の自動車足回り部品、FC250/FCD450/SC450混流の油圧部品仕上げ加工、SUS304の機械部品など様々なワーク材のテストの結果、従来のPVD材質に比べて2倍以上の長寿命を実現。

鋳鉄加工に最適なXCK2000は従来のCVD/PVD材種に対して圧倒的長寿命を実現。

シリンダーブロック (FC250) 加工では、チッピングや摩耗を抑制することで従来品に対し5-6倍の寿命を達成。
様々なミリング加工に対応
XCU2500とXCK2000の2材種を6種のカッタ製品で展開。
- ハイレーキ汎用正面フライスカッタ SEC-ウェーブミル WGX型
- 汎用高能率正面フライスカッタ SEC-スミデユアルミル DGC型
- 高精度・高品位 隅削りカッタ SEC-ウェーブミル WFX型
- 高能率汎用 隅削りカッタ SEC-スミデュアルミル DFC型
- 万能・高精度隅削りカッタ SEC-ウェーブミル WEZ型
- 高能率・高精度 チップ縦置き隅削りカッタ SEC-スミデュアルミル TSX型