MEGA Techは、タイにおけるマザック経営運営に「高利益を生む機械」というコンセプトのもと、その役割を果たしたマザック（タイランド）株式会社の常務取締役に就任した、岡本 惇（おかもと あつし）氏にインタビューする機会をいただきました。当社はお客様に機械を販売するだけでなく、将来の高まる需要を支援するために生産改善を実現するソフトウェアを開発し、お客様に最も最適なソリューションを提案させていただきます。
我々の仕事はタイ国内に於けるマザック製工作機械の販売・修理・メンテナンスを通じてお客様の生産活動をサポートする事です。
お客様が何を必要としているか、親身になってヒアリングをして最適な機械をご提案し、購入後はその機械を使って如何に利益を生み出すか、までを一緒になって考えます。
2022年はコロナ禍の収束と共に経済がこれまで以上に動き始めると予想していますので、その波に乗り遅れないようアンテナを高く張って動きのある産業に注力していきたいと思います。
Continuously developing to support the growth of industry 4.0
今後、少子高齢化社会へ入っていくであろうここタイに於いて、省人化・自動化は避けては通れない課題になるだろうと予想しています。
マザックはそのような時代を鑑み、ロボットのティーチング等セットアップが誰でも簡単に出来る自動化システムや、機械の稼働状況を遠隔で監視できるソフトウェアの開発に注力してきました。
この先数年間でこれらの需要は一気に高まっていくものと思いわれますので、機械のみならず、このようなシステム・ソフトウェアをセットにし、トータルソリューションという形でお客様に提案していきたいです。
マザックの代名詞とも言える機種の一つに INTEGREX があります。旋盤とマシニングセンターを1台に融合したようなATCタイプの複合加工機で、旋削からミーリング、同時5軸加工まで可能なマルチタスキングマシンです。弊社は業界に先駆け、1980年台にこの INTEGREX を開発、販売を開始しました。時代と共に改良を重ね、今ではサブスピンドル付き仕様や下刃物台付き仕様、100本以上のツールマガジンや自動化システムなど、幅広い仕様・オプション選択肢の中から、個々のお客様に対して最適なものをご提案することができる機種です。
Intergrex generates profit by increasing two times the manufacturing capacity
この INTEGREX を10台ほど使って複雑な形状をした航空機部品の加工を行っているお客様がここタイにいます。そのお客様は、これまでは旋盤、マシニングセンターに工程を分けて加工をしており、複雑形状故に段取り替えを何回も行う必要があったため、1日1個削るのが精いっぱいだったそうです。仕事量が急激に増えそうだったので何とかして生産性を上げられないか？と相談を受けたのが2016年で、そのタイミングで提案したのが INTEGREX i-200 でした。初めて購入するマルチタスキングマシンだったので当初は非常に心配されておりましたが、1台目の導入以降で生産性が2倍以上に跳ね上がり、この5年間は年2台ほどのペースでINTEGREX を追加購入いただいてきております。複雑形状で旋削・ミーリングの両方を必要とする付加価値の高い航空機部品を、1回の段取り且つ1台で完結できるところに大きな魅力を感じていただけたのだと思います。 初期投資額は決して少なくないですが、一度使っていただくと”儲かる機械”という事を必ず分かっていただける、弊社が自信を持ってご提案できる機種です。労働力不足解消の一助にもなり得ますので、今後もここタイで販売促進していきたいと考えています。
Article by: MEGA Tech
Reference : https://www.mazak.com/