Global Electric Vehicle Markets & Trends

前年、世界の電気自動車（EV）市場は、COVID-19パンデミック中にも拘わらず成長を遂げました。調査コンサルタントMarketandMarketが発行したGlobalVehicle Marketレポートによれば、EVの市場規模は2021年に410万台になると予想されます。複合年間成長率（CAGR）は26.8％で成長し、2030年までに3480万台に達するとの事です。

デロイトのレポートによればEVが占める新車販売のシェアは市場によって大きく異なるとの事です。デロイトは中国が2030年までに約48％の国内市場シェアを達成すると予測しており、これは米国のほぼ2倍（27％）であり、ヨーロッパは42％を達成するであろうとの事です。但しこれで全てが変わる訳ではありません。北欧およびに西ヨーロッパの成長は英国、ドイツ、フランス、オランダ、北欧諸国などの裕福な国がインフラストラクチャへの投資を増やし初期成長を加速させるためのキャッシュおよびに税制上の優遇措置を展開する可能性が高いために南および東ヨーロッパの成長を上回るであろうと予想されます。

世界のトップセラーであるテスラは注目EV株の1社として常に注目されています。但し、アナリストは上位5社のリストに含まれていないその他の企業も潜在的に優れた投資として挙げています。今年のテスラの力強い業績は2021年10月下旬に自動車販売の増加により株価が上昇し同社の時価総額が1兆米ドルを超えたため市場の注目を集めました。

2014年に設立されたNIOは中国の上海を拠点とする企業で中国SUV市場に焦点を当てています。現時点においてNIOは2021年に前年比120％増の80,940台の車両を納入しました。中国政府からの補助金によってNIOは国内市場で幾らかの価格優位性を得ました。にも拘らず同NIOの株価は2021年の初めと比較して1株あたり53.49米ドルとの比較でその株価を下げています。2021年12月9日には35％下落して34.05米ドルになりました。2021年2月にNIOの株価は一時的に60米ドルを上回りましたが、年間を通じて株価は下落傾向にあります。

Xpengとして知られるXiaopeng Motorsは中国の広州に拠点を置く中国のEV自動車メーカーです。同社は中国の技術に精通した中堅消費者をターゲットにしており、テスラ同様自動運転技術を開発しています。Xpengは2021年の1月から11月にかけて82,155台の車両を納入し前年比285％増加しました。同社のスマートスポーツセダンP7モデルが総売上高の65％を占めました。

同社は2020年8月にニューヨーク証券取引所（NYSE）に上場しました。現在の株価は2020年に最初に上場されたときの1株あたり23.10米ドルの約2倍です。Xpengの株価は年初44.10米ドルで始まり2021年1月25日に60.04米ドルの高値まで急騰しました。その後50米ドルを下回るまでその株価を下げました。2021年12月9日には46.13米ドルで取引されていました。

Article by: Asst. Prof. Suwan Juntiwasarakij, Ph.D., Senior Editor