MEGA Techは当コラムで、安定的な構造が各製造業界から高く評価されている高精度の研削盤JAGURA CNC Centerless JAG-2410Cをご紹介します。連続的な研削作業でもbearing(ベアリング)の耐用年数を保つことができるHydraulic Oil cooler(油圧オイルクーラー)システムを採用しています。

JAGURAのセンタレス円筒研削盤は、Production(製造)業界の顧客が求める高精度なRoundness(真円度)を実現することを重視して設計されています。高いPrecision(精度)と正確な真円度が求められる円筒研削は、forging(鍛造)、Tungsten Carbide(タングステンカーバイド)、Textiles(繊維)、Auto parts(自動車部品)、Cutting Tool Manufacturing(切削工具製造)、Punches(穿孔)、Hydraulic & pneumatic Parts(油圧・空気圧部品)およびMould & Die(金型)といった製造業で広く利用されています。
Specification (仕様)
円筒研削 Dia 0-80mm
研削砥石 Dia 610×255×304.8
Regulating Wheel(調整車) Dia 305×255×127mm
研削砥石回転速度1040RPM、Regulating Wheel(調整車)回転速度15-280RPM(Variable)
CNC CENTERLESSシステムで研削作業が容易に
CNCシステムはZ1 軸 (Regulating Wheel Lower Slide Axis/調整車下スライド軸) コントロールパネルでfeed(フィード)を調整します。Servo Motor(サーボモーター)駆動のBall screw(ボールねじ)システムで軸を操作し、精度は一回のfeedあたり+/- 0.001mmです。 砥石研削用の軸 (X1 and & Y1 Axis) もServo Motor駆動のBalls crew(ボールねじ)で操作します。
Control(コントロール)パネルはタッチ式で質問-応答のdialogue(対話)で操作する方式です。フィード調整値、調整速度、研削プログラム、自動砥石研削値、off-set値などといった各種のparameter(パラメーター)値を効率的に設定でき、またProgram M-Codeや G-CODEの設定は不要です。さらに、JAGURAのSERIES CNC CNTERLESS(ジャグラCNCセンタレス研削盤シリーズ)はPROGRAM(プログラム)設定により砥石のtaper(テーパー)やR radius(R半径)のドレッシングを簡単に行うことができます。またLOADING &UNLOADUNG(ローディング/アンローディング)システムとcontroller(コントローラ)で接続することにより、高効率のautomatic(自動)作業が可能になります。
高品質MEEHANITE(ミーハナイト)鋳鉄を本体に使用
研削盤の本体(ベッド)は構造の安定性と強度を保ち、研削による振動を抑えられるよう、機械的原理に基づき設計されています。Machine bed(本体/ベッド)には高品質MEEHANITE(ミーハナイト)鋳鉄を使用しています。ベーススライドウェイの張力を減らすための焼き入れ処理と精密研磨を施し、また構造の強度が増すとともにひずみ率を低下させるためのheat treatment(熱処理)を行っています。
Hydraulic Motor(油圧モーター)は一連の切削砥石またはRegulating Wheel(調整車)の操作に使用されます。Hydraulic Motor(油圧モーター)を用いた砥石システムは、以下の設計特性を備えています。
1. High Torque 高トルク)油圧モーターを採用した設計により砥石の回転が低速でも高いトルク値を実現できるため、調整車主軸がぶれず、常に安定しています。一般的なチェーンドライブ方式のように停止したり振動したりしません。
2. High Rigidity (高剛性)切削砥石主軸システムにはHydraulic Motor(油圧モーター)によるダイレクトドライブ方式が採用されており、切削砥石のpreloaded(予圧)を高めることが可能です。
3. Roundness (真円度)切削砥石の駆動に採用されているdirect drive(ダイレクトドライブ)方式によりオペレーターはRPM値を簡単かつ連続的に調整することができるため、所定の速度に合わせた自在な変更が可能です。Regulating wheel(切削砥石調整車)の速度は加工対象物のOD(外径)の変化に合わせて0-310rpmの間で調節することができます。また切削砥石をrun-out値の最大速度で駆動している時でも駆動システムにより2ミクロンの精度で調節できるため、加工対象物の研削を高いaccuracy(精度)および roundness(真円度)で行うことができます。
Hydraulic Oil cooler(油圧オイルクーラー)により長寿命化を実現
油圧オイルクーラーはセンタレス研削盤に標準装備されています。油圧システムで使用されるオイルの温度を+/-15度の範囲に抑え、オイル循環システムを自動制御することにより、オイルの品質と化学的変性を管理することができ、bearing(ベアリング)の耐久性が維持されます。production(製造)工程などで連続的に切削作業を行うとspindle(主軸)が高温になり伸縮しやすくなりますが、Oil cooler(オイルクーラー)により低温に保つことでspindle(主軸)の伸縮を減らし、spindleとalloy bearing(合金製ベアリング)の間隔を一定に保つことができます。このためSpindleの寸法が高温化によって変化するということはありません。
Article by: Thaimach Sales and Service Co., Ltd. & MEGA Tech
Reference : https://www.thaimach.com/