ウェアラブル技術で業界は崩壊寸前です。当然の事ながらスマートウォッチとウェアラブル医療機器は私達が四六時中自分たちの健康状態をモニターするのに役立ち、医師がその有用性を信頼し、我々がデータ保護の安全性を信じればそれらの影響は増大する可能性があります。デロイトグローバルは2022年には3億2000万の消費者向け健康およびウェルネスウェアラブルデバイスが世界中で出荷されると予測しています。

Deloitte Insight | deloitte.com/insights
デロイトのコネクティビティとモバイルトレンドによれば、最新の調査での回答者の39%がスマートウォッチを所有している事が分かりました。このディバイスの一般的な用途は、これまでは人々が体調を整え、体重を減らし、ネットレースで自分のベストを更新する道具でした。しかし新しいハードウェア、ソフトウェア、アプリがスマートウォッチを自分専用の診療所へと変化し人々はますます、ランニングペースだけでなく、スマートウォッチを使用して自分の健康状態をモニタリングするようになりました。今では心拍数モニターは殆どのスマートウォッチに標準装備されており脳卒中の主な原因である心房細動などの異常を検出するための機器としてFDAの承認を受けているものもあります。これらのデバイスが高度化するにつれて、慢性疾患の管理や重篤な疾患の症状の検出にこれらのデバイスを使用する消費者の割合が増える事でしょう。

Deloitte Insight | deloitte.com/insights
StatistaのConsumerElectronicsレポートによれば北米とアジア太平洋で使用されるウェアラブルは2022年には世界中の接続されたウェアラブルの約70%を占めると予測されています。アジア太平洋(APAC)地域でのウェアラブルの所有数は中国、タイ、ベトナムの人々の間で既に高い数字になっています。これらのこの地域での地域の傾向はウェアラブルの出荷が2023年までに3億を超えると予測される世界市場の動向を反映しています。

Number of connected wearable devices worldwide by region 2015-2022 © Statista 2022
世界中の医療機器企業はそのビジネスを拡大すべくAPAC市場への参入を検討しています。APACには世界で最も人口の多い10か国のうち七ヶ国が在り世界人口の60%以上がこの地域に住んでいます。強力な経済指標と共にその人口の巨大さはこの地域のヘルスケア市場が将来途方もなく成長すると予測されている事を意味します。

The changing landscape of the medical devices industry in the APAC region, KPMG
APACの医療費の伸びはGDPの伸びを上回っています。マレーシアとタイの医療費の増加の理由の多くは中央政府の保健省への予算配分の継続的な拡大と医療インフレに起因しています。インドでの政府の最近の取り組みにもかかわらず、この国の人々の自己負担費用は依然として高く、患者は政府が支出する額のほぼ2倍をこれに費やしています。

The changing landscape of the medical devices industry in the APAC region, KPMG
フィッチソリューションズのレポートをベースとしたKPMGのレポートによればタイの国内医療機器市場規模は2020年に20億米ドルであり2018年から2022年までのCAGRは7.5%になると予測されています。500を超える医療機器メーカー(中小企業および多国籍企業)の本拠地であるタイは、ASEANの医療サービスハブになるためにシンガポールやマレーシアと激しい競争を繰り広げています。更にタイの医療費は2023年に246億米ドルに達すると予想されており、これはGDPの4.0%に相当し2014年から2023年までのCAGRは5.4%となります。

The changing landscape of the medical devices industry in the APAC region, KPMG
Article by: ASST.PROF. SUWAN JUNTIWASARAKIJ, PH.D.