Article by: Sumitomo Electric Hardmetal Corporation, Japan
深い穴の穴加工作業をする際に、穴に詰まることが多い切りくずを考慮しなければなりません。また掘削されるドリルの強度も重要です。特に、多く種類の材料・異なる板厚・異なり鋼材の表面などの条件がワーク全体に影響を与えます。したがって、深い穴加工の作業がご要望に応じた品質と効率を得るために、ドリルとヘッド交換ドリルの選択は非常に重要なポイントです。
日本の住友電気工業ハードメタル株式会社が開発したSumiDrill WDX型およびSEC-マルチドリルSMD型および交換ヘッドのMTL, MEL とMBタイプのシリーズが深穴加工のあらゆるニーズに応える高品質と高精度の穴あけ加工を実現しました。
刃先交換式ドリル「SumiDrill WDX型」
刃先交換式ドリル「SumiDrill WDX型」は鋼鉄、ステンレス鋼、鋳鉄、非鉄金属の加工に最適。
バランスの取とれたデザインによるさまざまな材料へ安定した加工を実現いたします。
また、独自で使いやすい3種類の刀型デザインも品揃えます。チップ管理を簡略化・切削力の低減と共に、低剛性設備に調整が可能となりました。本製品の特長は
1. 外周刃と中心刃のバランス設計により安定加工を実現。
2. 切りくず処理でトラブル解決の刃先強化タイプの3種類のブレーカを揃え
3. 当社独自のコーティング技術を採用、摩耗しにくく欠けにくい材質で、長寿命化を実現しました。
4. 中心刃と外周刃が共用で合計4コーナー使用できることから、チップ管理を簡略化すると共にコスト削減にも貢献します。

ボディーの部分を耐久性に優れるように特殊な加工を施し、使用者は安定して長期使用することが可能になる。そのうえ、一般的な穴あけに加え、切断(穴の拡大、口穴の
追加 等)も可能である。
3種類のチップブレーカであらゆる材料及び用途に対応

「切りくず処理加工」はチップの刃先設計により加工で発生する切りくずの方向管理が効率的になる。チップは3種類あり、あらゆる材料及び用途に対応し、切りくず処理問題を低減する。Lタイプは低回転及びチップコントロール用途 Gタイプは一般用途 Hタイプはハード材用途 と分類されている。

SECマルチドリルSMDシリーズ 及びヘッド交換ドリルMTL、MEL、MB
SEC-マルチドリルSMDシリーズは交換可能なヘッドドリル。独自の放射線状
セレーション締結デザインにより高精度かつ高強度のヘッド交換ドリルより生産性、
低コスト。また再研磨代を1.5mm~3mm確保し、さらに工具コストの低減が可能。SEC-
マルチドリルSMDシリーズのヘッド交換ドリルは以下の3種類である。
1. MTL型
一般鋼の高能率加工に最適
1. 強い外周刃
2. 大きな刃先処理

高延性材料の大径な穴に最適な刃型設計
1. 低い機械剛性・クランプ剛性にも対応した大径専用刃先処理
2. 高価なワークに対して突発的な欠損を防ぐ 高靭性母材を採用
3. 大きなシンニング角により重切削でのスラスト低減を狙う
*遠征の高い材質にもくず処理性を向上させた 強ネジレ角設計
2 MEL 型 ステンレス、軟鋼、ねずみ鉄鋼等の難削材 又は低剛性材に最適であり、大きなシンニング角により軽鋼特有の凸R部の欠損を解消、各部の溶着欠損が軽減され、鉄鋼の穴出口のコバ欠け発生を防ぎます。
1. 切れ味の良い外周刃
2. 小さな刃先処理

3. MB型 圧延鋼の加工(単体加工・重ね板加工)に最適
1. 独自のワイド&スムースフルート形状で切りくず処理性と排出性が大幅に向上
2. 耐欠損性+切りくず処理性が優れる橋梁専用刃型
3. ワーク跳ね上がりによる肩欠損を抑え込む 高靭性母材&強化型刃先処理
4. MQL加工においても確実に刃先を狙う センターホイルオイル