板金加工業界は、様々な競争のプレッシャーに日々直面しています。納入先から求められる品質は保ち、かつ生産コストを低く抑える必要があります。また形状、寸法、多様なバッチサイズへの要求も増え、より高い柔軟性が求められています。競争力を維持するためにはプロセスの柔軟性を高める必要があり、それは自動化にシフトすることが解決の糸口になるといえます。これらの課題に対し、弊社が提案するBystronicのBending Cell(ベンディングセル)は、両方を同時に実現します。
自動化された曲げシステムBending Cell(ベンディングセル)は、小規模および大規模生産の両方の需要に対して効率化と柔軟性を向上します。Bending Cell(ベンディングセル)は、小ロットから量産まで、受注の変化に合わせた長いジョブリストの処理にも最適です。Xpertシリーズのプレスブレーキと組み合わせて、ロボットユニットが曲げ作業を自動的にかつエラーなしで処理します。
自動化による段取り時間短縮
Bending Cell(ベンディングセル)は、マニュアル操作を最小限に抑えることで、他へそのリソースを最大限に活用します。7軸ロボットは、グリッパーと金型を自動で交換するだけでなく、ジョブを最も効率的に処理します。ソフトウェアがすべてのジョブリストに対して曲げツールの最適なシーケンスを自動で決定することで最大30%の加工時間を短縮します。
最初にオフラインでプログラミング設定後、Bending Cell(ベンディングセル)は完全に自動で稼働します。ロボットが曲げ作業中、オペレーターは、部品供給、取り外し、レーザー切断システムや溶接システムの操作など他の作業が可能です。夜勤に異なるジョブを計画している場合も、Bending Cell(ベンディングセル)では問題ありません。また、すべての部品が生産される繰り返えし生産する処理も可能です。
同じタッチスクリーンを使用してロボットとブレスブレーキの両方を制御できるため、Bending Cell(ベンディングセル)の操作は非常に簡単です。ByVision Bendingユーザーインターフェイスは、設定すると現在のジョブステータスと残りの生産時間の概要をモバイルデバイスからでも確認できます。また実行中の生産プロセスを中断することなく、新しいジョブのデータをインポートすることもできます。
部品の完璧な繰り返し精度
板金加工業界から求められる品質基準は非常に高いです。例え最小限の角度誤差でも、顧客からの苦情に繋がる可能性があります。しかしながらBending Cell(ベンディングセル)なら高度な繰り返し精度を出せるため、品質管理中をする上で苦労していた点はもはや過去のものとなりました。最初の1つ目のパーツから完全に同じ精度が達成できるのです。
Bending Cell(ベンディングセル)は、オフラインでプログラムされたパラメーターが使用できます。非常に正確なLAMS角度測定システムが、曲げ加工中に起こる、加工中の板金のスプリングバックから生産ホールの温度変動まで、すべての重要な要因をサポートします。ソフトウェアが最終角度のロギングをすることで品質管理ができ、そしてこれらはBending Cell(ベンディングセル)の不可欠な部分です。
モジュール設計でより高まった柔軟性
受注状況の変化に対応するためには、柔軟な自動化ソリューションが必要です。Bending Cellはモジュール設計になっており、高度な柔軟性と稼働性が確保されます。Xpertプレスブレーキに加えて、完全装備のバージョンは、グリッパーチェンジャー、ツールチェンジャー、材料保管ユニット、およびツールマガジンを備えたロボットで構成されています。ご要望に応じて個々のモジュールを追加購入しシステムをアップグレードすることもできます。つまりグリッパーチェンジャーとツールチェンジャー、または材料保管ユニットとツールマガジンは後で追加装備することが可能です。
このモジュール設計のコンセプトは、パフォーマンス性能の点でも、Bending Cell(ベンディングセル)を生産環境の諸条件に合わせることができます。90から270キログラムまでの吊り上げ能力を持つ5種類のロボットから選択できます。自動化ソリューションは、XpertおよびXpert Pro 100、150、250、および320までのプレスブレーキに適応しています。つまり、最大プレス能力は320トン、最大3メートルの曲げ長さまで対応可能です。Xpertを既に所有している顧客は、いつでも自動化ソリューションでXpertをアップグレードできます。