今回のMetal Fab-Formカラムでは、MEGA TechがBystronicのファイバーレーザー加工機をご紹介します。自動化や省人化を加速する機能にすることで、製造コストの削減、また、Co2レーザー加工機に比べて最大3倍生産性の向上を実現し、営業利益の増加に貢献してくれます。
ファイバーレーザー技術を見るにあたり、CO2レーザーと比べて単位時間あたり2-3倍の部品を切断加工する生産性メリット、且つ稼働コストは半分未満しか消費しないことを考慮すれば、ファイバーレーザーがこれほど一般的になった理由は明白です。
ただしこうしたメリットは、稼働コストや速度などのパフォーマンス指標に基づく有形の潜在的利益と見なされるものです。 これから作られようとする機械の容量の余裕からは、無形の潜在的利益が得られます。
ファイバーレーザーカッターを使用すると単位時間あたり2-3倍の部品を生産できるため、機械の容量 (キャパシティ) が向上し、これまでは実現されていなかったさらなる部品の生産・収益を生み出すことができます。 コスト競争力が高まり、ファイバーレーザー購入以前は競争不可能だった業界に拡大参入するだけの柔軟性が生まれてきます。

機械容量に余力が出る
無形の利益は、機械容量に余力が出ることからも直接得られます。 CO2レーザー特有のメンテナンス作業を行わないことにより、総体的コストを下げられます。 光学系、ビームパスベローおよびパージシステム、真空ポンプなどのメンテナンスを行う必要がないため、より多くの機械容量が自由に使えるようになります。 共振器がフル出力の動作電位に達するまで毎日10分も待つ必要がないので、これも容量を増やす機会となります。 もう1つの見落とされがちな利点は、ファイバーレーザーではビームの位置合わせとビームのサイズが変化しないため、切断の一貫性とパラメーターの再現性を日常的に実現できることです。 パラメータの微調整に時間を費やす必要がないため、機械容量の余力が増します。 ファイバーレーザー切断加工をすると、シフトが交代しても日が変わっても、部品の切断加工の質が常に一貫します。
メリットの収穫
高出力ファイバーレーザーの速度的利点を効果的に利用するには、全プロセスの慎重な計画および管理を要します。 スループットが2-3倍高く、稼働コストがCO2レーザーの半分であるため、経済的な利益がゲームチェンジャーとなる可能性があります。 結果として、部品あたりのコストが下がり、潜在的利益率が上がり、投資収益率が短縮します。 通常の部品量をはるかに高速に処理できるようになったため、機械容量が増えるという追加のメリットも忘れずに。これにより、追加の仕事を引き受ける機会ができ、販売収益をさらに増やすことができます。
ファイバーレーザーカッターの購入を正当化する
ファイバーレーザーを見ると、有形無形両方の利益の潜在性があります。 導入コストの正当化をする際は、両方を含めることをお忘れなく。ただし、有形だけでも既に目を見張るものになりますが。 機械容量に余力が出ることに備え、ファイバーレーザーカッター所有前には競争できなかった産業への事業拡大を検討しましょう。
高速レーンでのレーザー切断:20kW出力の新しいByStar Fiber
20 kWレーザー出力による切断品質および生産性の改善、鋼の高速切断:15 kW出力と比較して、厚さ 4-20 mmの軟鋼およびステンレス鋼シートメタルの加工の生産性が平均 40% 向上。15 mm程度以上のシート厚においては、ピアシング時間がより高速に、加えて、 20 kWの出力により、50 mm厚までの鋼およびアルミニウムへの高度な応用も可能、「Parameter-Wizard (オプション) : 数分以内に完璧なパラメータを取得し、切断部品の正しい品質が常に確実に選択されます、21.5インチのタッチスクリーンを用い、Bystronicの ByVision Cutting ソフトウェアは、スマートフォン並みの簡単操作、 広範なオートメーションソリューションの選択肢が、無人運転の間でも最大の機械稼働率とプロセス信頼性を保証。
Reference : https://www.bystronic.com/