Article by: Sandvik Coromant & MEGA Tech Magazine
デジタル加工とインダストリー4.0に向けて一歩踏み出すことを可能にする高度なソリューションにより、切削工具及びツーリングシステムのスペシャリストであるサンドビック・コロマントが防振機構内蔵工具Silent ToolsTMにセンサーを内蔵したSilent ToolsTM Plusを導入しました。この技術革新は、急速に進展する加工のデジタル化の傾向に対応するべく、サンドビック・コロマントのコネクテッドソリューションであるCoroPlusの一部として提供されます。
デジタル接続で静かな加工
Silent ToolsTM Plus（サイレントツールプラス）のコネクティビティ―がインダストリー4.0へのオファーを強化
新しいサイレントツールには防振工具内部にセンサーが内蔵されています。
Silent ToolsTM Plusは、センサーにより取得したデータを通信ユニットを通じてBluetooth信号の形で機外に無線送信します。これによりオペレーターはパソコンやタブレットを用いて視覚的にさまざまな状況を確認することが可能になります。例えば、工具のびびり状況、加工面粗さ目安等の情報を得る事ができます。
サンドビック・コロマントのサイレントツールプロダクトマネージャーのAke Axnerは、「コロプラスのコネクティビティとサイレントツールの防振機構の組み合わせによりこのソリューションが生まれました。これは将来の機械加工において期待することができる技術の高さを象徴しています。Silent ToolsTM PlusのコネクティビティがCoroPlus全体をサポートし、お客様により効率的に加工をして頂くことが可能になります。 」 と言います。
Silent ToolsTM Plusで工具のびびり状況を確認することで加工の問題を早期に検出することができ、ノイズ、表面品質の低下、工具の摩耗の加速など、振動に関連する問題の防止に役立ちます。さらには刃先位置位相のモニタリングすることで工具セッティングを簡単に素早く行うことができます。結果としてより良い加工性能と工具寿命の延命が可能になります。
ラバースプリングの組み込み部品を使用している防振機構により、サイレントツールはびびりを低減するように設計されています。このデザインにより、切りくず排出量を増やし、加工面品質を向上し、プロセスを安定化、生産コストを削減することが可能です。
Silent ToolsTM Plusのアダプターと刃先の間には新しいウェッジロックが採用されています。これは、航空宇宙産業や長い管状部品の加工が一般的なオイル・ガス産業など部品の加工に貢献します。